フリーランス美容師になると売り上げの管理や税金のことも自分で管理しなければなりません。年に一度行われる確定申告もご自身で提出する必要があります。
確定申告とは1年間で売り上げた金額から仕事で支払った材料費などや、支払った保険の控除額などを計算して税金を支払うことなのですが、これをしっかりとしていないと思ったよりも多くの税金を支払うことになってしまい、頑張ったのに損をしてしまうということもあり得る為、ある程度税金についても勉強しておくことが大切です。
本記事では経費についてや控除について簡単に解説します。
経費について
経費とは事業にかかる出費のことで、美容師であれば材料費が主な経費になります。
あとは、シェアサロンであれば利用料金なども地代家賃として経費ですし、広告を出したのなら広告費も経費です。
その他、販売品のスタイリング剤やサロンで使うドライヤーなども経費となります。
また、お客様へお出しするドリンクや年末年始のご挨拶の品物なども経費となります。
簡単に表を作っておきますので参考にされてください。
勘定項目 | 対象 |
---|---|
仕入 | カラー剤,パーマ剤,シャンプー,スタイリング剤などサロンワークで使う材料や店販商品 |
広告宣伝費 | 集客サイトの掲載費,ホームページのWEB広告,インスタグラム広告など |
地代家賃 | シェアサロンの利用料 |
交通費 | シェアサロンまでの交通費,出張の交通費 |
通信費 | シェアサロンで使うネット使用料,お客様とやり取りをする携帯料金 |
備品購入費 | 営業で使うドライヤーやアイロンなど |
消耗品費 | そのほかの消耗品 |
これらを経費とするには購入したときに領収書を保管しておかなければならないので、忘れずに発行してもらい大切に保管しておいてくださいね。
開業前にその準備として支払ったものも開業費として経費になるので、必ず領収書を大切に取っておきましょう!
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\ 独立までの手順 /
控除について
控除としてよく出されるのが、医療費控除,年金控除,生命保険控除,寄附金控除があります。
医療費控除、年金控除、生命保険控除では、毎年11月ぐらいになるとハガキが自宅に届くので大切に保管しておきましょう。
寄附金控除については、ふるさと納税をしたりした場合に控除になります。
前職場美容室の社員からフリーランス独立された方は源泉徴収票を受け取ってください!オーナーさんや経理の方に「源泉徴収票を送ってください」と言えば郵送してくれます。こちらも控除のひとつになるのでお忘れなく。
確定申告が難しいときは
確定申告のやり方が難しい方は会計ソフトのfreeや弥生を使うと指示に従い入力していくと自動的に確定申告書を作成してくれます。年額など費用が発生しますが超簡単にできる為、フリーランス美容師さんも使っている方が多いです。
さらに、もっと簡単にしかも税金のプロと相談しながら確定申告をしたい方は税理さんに相談するのもありです。こちらも費用がかかりますが、節税をするための相談もしたいという方にはおすすめです。
確定申告でお金の流れを見れる
税金のことや確定申告など今まで社員として働いていた時は違って全て自己管理になるので少し手間ですが、お金についてしっかりと考えるようになる為、新しい視点を手に入れることができます。
貯金をするよりもイデコなどに回した方が税金対策になるなど、今まで知らなかったことも見えてきますよ。