大抵の美容師さんは美容室で会社員として下積みを経験し、その後独立という流れになります。
社会保険を福利厚生の一環として準備している美容室もあれば国民健康保険を各個人で納付している美容室もありますので雇用形態は様々ですが此処では美容室を退職し個人事業主として初めて確定申告を行う際に準備する物を記載します。
※下記は事業売上(収入)と事業経費(支出)以外で準備する物です。
1.本人確認書類(マイナンバーカード)
- マイナンバーカードを持っている場合
- マイナンバーカードのみで可
- マイナンバーカードを持っていない場合
- ①マイナンバーを確認出来る書類(通知カード、住民票の写しなど)
- ②本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポート、在留カードなど)
①、②それぞれから1点ずつの書類準備が必要。
※左がマイナンバーカード、右が通知カード
2.前職在籍時の源泉徴収票
源泉徴収票は前職の退職後に発行されます。雇用形態による制限はなくアルバイトやパートの方でも発行されます。
万が一、紛失してしまった場合などは前職に連絡を入れ再発行の依頼を行って下さい。
源泉徴収票の発行は法律で義務付られている為、対応してもらえない場合は前職勤務先の管轄の税務署へ相談を行って下さい。
3.生命保険、個人年金の控除証明書
生命保険に加入している場合、会社により異なりますが毎年10月~1月の間に控除証明書が発行されます。
万が一紛失してしまった場合は加入の生命保険会社に連絡するか専用ページから再発行依頼を行って下さい。
4.病院に行った際の医療費の明細書、領収書
病院で医療行為を受けた際にも医療費控除を受ける事が出来る場合があります(受ける場合のルールがあるが細かい為ここでは抜粋)
年間通して幾ら医療費が掛かってくるか予想がつかないので病院に行った際は明細書と領収書の2点を必ず保管しておいて下さい。
5.社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
社会保険料控除証明書は毎年11月頃に日本年金機構から郵送されます。
国民年金保険料の納付額や見込み額が記載されている書類です。
万が一紛失した場合はこちらから再発行の手続きを行って下さい。
6.地震保険(店舗、自宅)の控除証明書
店舗や自宅(オフィスとして使っている場合)の地震保険も控除の対象となり毎年11月頃に控除証明書が郵送されてきます。
※ここで注意が必要なのが火災保険ではなく地震保険という点です。
7.業務で利用している通帳、印鑑
フリーランスの方々で稀に事業用と個人用で印鑑を分けている方がいます。
分けている場合は事業用の印鑑を。分けていない場合は個人の実印が必要となります。
通帳は事業用と個人用を分けているという方が多いですが、どちらの場合も事業の売上入金と経費支払いで利用している通帳を準備して下さい。
8.国民健康保険の領収書
国民健康保険料は年間の納付額を記載するのみで証明書や領収書等は必要ありません。
とは言えいくら納付したのか分からないと思いますのでお住まいの自治体から発行されるお知らせで納付額を確認して下さい。
※自治体によってはお知らせが送られてこない場合もありますので市、区役所の保険年金課まで問い合わせてみて下さい。
9.住宅ローンの残高証明書(住宅ローンを組んでいる場合)
マイホームを購入し住宅ローンを支払っている方は下記の書類が必要となります。
・住宅借入金等特別控除額の計算明細書
・建物・土地の登記事項証明書
・住宅ローンの年末残高等証明書
以上が美容師が独立をした時の年に準備するべき書類になります。うっかり紛失してしまったり準備不足になってしまわないように気をつけましょう。