確定申告が必要な理由とは?
国民の3大義務の一つに納税の義務があります。
労働や投資などによって一定額以上の所得がある人は、その金額に応じた所得税を納付しなければいけません。
これは日本に在住している人全員の義務です。
所得税をはじめとした国の税金は、納税者自らが税務署へ所得などの申告を行うことで税金の額が確定し、その確定した税額を納付することになっています。
ちなみに会社員の場合は源泉徴収と言い事前に給料から納めるべき税額を引かれた上で残りの可処分所得分が振り込まれます。
しかし美容師を始めとするフリーランスや個人事業主の方々は幾ら売上があり、幾ら利益があったのか国が把握をする事は出来ない為、確定申告を行う必要があります。
\ 集客についてのまとめ /
\ 独立までの手順 /
確定申告とは
確定申告とは、所得税や住民税などの税金を納めるために行う手続きのことです。
フリーランスや個人事業主の方々はその年に幾ら売上があり、幾ら支出があったのかを申告する事で支払うべき税金の額が計算されます。
支出は勘定科目別に分類されますが全て記憶しておく事は難しいので、まずは事業に掛かった経費の領収書は全て手元に控える癖をつけましょう。
また売上と支出の出納を帳簿や表計算などに細かくメモしておいて下さい。
これは少なくとも1カ月に1度は記載する癖を付けましょう。1年分をまとめて行おうとすると大変な事になります。
売上だけを正しく申告し領収書を取り忘れたからからと支出額を少なく申告してしまうと必要以上に納税をしてしまう可能性があります。
確定申告をしないとどうなるのか【デメリット】
フリーランスや個人事業主で、所得が48万円以下の人は確定申告の義務がありません。しかし、個人事業主やフリーランスが確定申告をしないと、デメリットが生じる場合があります。
具体的には、下記のようなデメリットがあります。
収入を証明することができない
個人事業主やフリーランスは、住宅ローンを組むときや新たに賃貸住宅を契約するときのほか子供を保育園に入れるときなどに、確定申告書の控えを収入証明書の代わりとして使うことができます。しかし、確定申告をしないと、自身の収入状況を証明することができないため、困ってしまう場合があるでしょう。
国民健康保険料の減額を受けることができない
国民健康保険料は、所得によっては減額される場合があります。しかし、確定申告をしないと所得が不明であることから判定が不可能となり減額を受けることができません。
確定申告の期間
確定申告の期間はその年の翌年2月16日から3月15日までです。
2月16日以降に1年分の領収書を全て確認しようとすると何を購入した領収書なのか確実に分からなくなります。
つまり日頃から帳簿を記しておく事が非常に重要です。
仕事が忙しく申告の時間がないという方は税理士に依頼をする事も出来ますが相場は5~10万円と開業したばかりの方には決して安い金額とは言えません。
自分のお金の流れを把握する為にも一度は自身での申告をおすすめします。
また税務知識のある方や個人事業主の先輩などからアドバイスを受ける事は出来ますが税理士資格のない方に代理してもらう事は原則禁止とされています。
「フリーランスになったから技術を売る事だけに集中すれば良い」ではなく、経営者になったという視点でお金の流れ、税金の仕組みを少しずつ理解していって下さい。
私はこのサイトでフリーランス美容師のためのお金のことについてブログを書いていきますので、ぜひ参考にしていただきお役に立てれば幸いです。